INSPIRED 顧客の心を捉える製品の創り方
INSPIRED を読んでみた
- 作者: マーティケイガン
- 出版社/メーカー: 株式会社 マーレアッズーロ
- 発売日: 2015/02/07
- メディア: Kindle版
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ネタバレを多分に含んでいますが、読んでいた時のメモを連々と。
17章くらいまで
1章から41章までと長いけど、僕は17章くらいまで読んで満足したった。 プロダクトマネージメントって何だろ?ってのが、その辺で満足した。
マネージメントとマーケティング
プロダクトマネージャーの役割は、エンジニアリングチームが作り上げる製品を詳細に定義することである。コレに対して、プロダクトマーケティングの役割は、正解に対して製品を語ることである。(1章)
マネージメントとかマーケティングとか、分けて考えたことなかったし。たとえば、こんなのとか。
プロダクトマネージャーの役割は、作りたい製品のプロフィールを細かいところまで決めることと、実際の顧客やユーザーとともに製品を検証することである。プロダクトマーケティングの役割は、世界に向けて製品について語ることだ。この任務には、市場での製品の位置づけを明確にすること、製品に関する情報発信、価格設定、新製品の発売の管理、販売チャネルから製品を売り込むためのツールの提供、そして、オンラインマーケティンや市場関係者に対するマーケティングといったマーケティング活動の主なものを指揮することも含まれる。(2章)
下記とか「あー」ってなった。 (過去に)ダメな製品てのに、「雰囲気だけはイケてる感じがするので作ってみた」とか「直近の売上は良いので振り切ってみた」とかだと微妙だなと思うことったあったし。 あと、「ストーリだけはよく出来ているけど、プロダクトの中身は空っぽ」だったりとか(苦笑)
ダメな製品が無駄に世に送り出されるいちばんの原因は、ほんとどの場合、会社の中でプロダクトマネージャーの役割が明確にされていないこと、プロダクトマネージャーとなる人に対する教育が不十分なことにある。(1章)
プロダクトとプロジェクト
この2つを兼任して、市場に送り出しやすいものしか考えなくなることが怖いなっと思うので、他の人の話しがよく気になったりする。
プロダクトマネジメントの役割が、価値のある、使いやすい、実現可能な製品を見つけ出すことにあるのに対して、プロジェクトマネジメントの役割は、製品を市場に送り出すことに尽きるからだ。(3章)
(とくに非エンジニアに)注意してほしいこと
エンジニアは道具でも作業員でもない。そう思っていなくても依頼の仕方1つで、そう感じてしまうことがある。 結果、そこが製品開発の場にならなくなったことを思い出した。
プロダクトマネージャーの方も、製品開発というのは、自分が思いついた最新のアイデアや最高のアイデアを試す場ではないことを忘れてはないらない。(3章)
製品理念を考え続ける
下記の2つに陥ることがあるので、注意しなきゃなってことが言語化できた。
多くのチームが、さあ製品理念を決めよう、というときにやってしまう間違いについて指摘しておこう。1つは、あまりにも一般的すぎて、さっぱり役に立たない原則を入れてしまうことだ(たとえば、「信頼性の高いものでなければならない」など)。もう1つは、製品理念とデザイン理念を混同してしまうことである。たとえば、共通のデザイン理念は、操作をわかりやすくするためのものである(そのおかげで、ユーザーは次になにをやればいいかがよくわかる)。でも、これは、製品理念ではない。(13章)
さいごに
自分たちの勝ちスジってなんだ?って迷った時に、もう1回原点に戻るってことを強く意識するようになったかも。 僕は失敗したなーって思うことが、この本を読んで自分の中で説明がつくことがたまにあるので、実践は難しいけど、良かったかな。。
プロダクトマネジメントというのは、要は、何かを選択すること、これに尽きる。どの市場機会を追求するべきか、解決するべき課題はどれか、どんな機能がいちばん大きな過価値につながるのか、製品化までの時間との折り合いをつけるために最適なポイントはどこか、どの顧客がいちばん重要なのか、といったことを決めるのである。(17章)
おしまい